まこちむのブログ

シムレーシングや日常の出来事について書いています

レーシングシム環境の臨場感を手軽に高める振動ユニットがお勧め

今回はレーシングシム環境の臨場/没入感を手軽に向上できる振動ユニットという周辺機器について紹介します。

一度でも体験してしまうと、これなしでは物足りなくなってしまう程の変化があり、筆者も非常に気に入っています。

振動ユニットについて

振動ユニットと聞いて「?」となる方も多いと思いますので、まずは簡単に説明します。
振動ユニットとは重低音に合わせて振動を発生させる装置です。4Dシアターで座席が音に合わせて振動する仕組みが存在しますが、これに近いもので、今回紹介する周辺機器は、このような座席を振動させる機能を自宅で手軽に構築できてしまう製品です。

振動ユニットの導入でレーシングシム環境において、どのような変化が生じるかというと、エンジン音や低音を伴うクラッシュなどに合わせて振動を感じる事が出来るようになります。
実車に乗っている時にお尻から振動を感じているのと似たような感覚を再現出来るため、臨場感と没入感が向上することは間違いなしです。

そんな振動ユニットの中で、ゲーマー向けに手軽に導入できるようになっているのが以下の製品です。

製品名:ButtKicker Gamer2

椅子のセンターポールに取り付けることで、座面から振動が伝わってくるようになります。
製品名を直訳するとButt(お尻)Kicker(蹴る人)との事で文字通り、お尻を蹴り出すような振動を発生させます。
こちらのメーカーは、映画館の振動ユニットの開発もしているとの事で、かなり本格的な作りとなっています。発生する振動が音源と非常にシンクロしており、音と振動のタイミングもさることながら音源の大きさによって振動の強弱を表現する等、表現力が非常に高く、導入当時は感動したのを覚えています。

エンジンのアイドル中や低速ギアでややエンジン音が低い状態でのスロットル操作などで、座面から振動がお尻に伝わるようになり、実車に乗っている感覚に近づきます。
この他、筆者の体験としては、ACCをプレイしている時にコースのつなぎ目でお尻にガタンという振動が伝わり、高速道路を走行中につなぎ目を通過した時の感覚を思い出しました。

振動ユニットとアンプで構成されており、アンプの機能で振動の強さや振動発生の対象とする音域の調整(高音域のカットなど)が可能で自分の好みの振動に調整する事ができます。

使用と導入にあたりいくつか注意点があります。
一般消費者向け製品とはいえ、部屋全体を揺らすくらいのかなり強力な振動を発生させる事も可能な為、振動の強さによっては、近隣住民の方の騒音になる可能性があります。筆者は集合住宅に住んでいますが、導入当初、加減がわからず、振動を強めたところ上の階の方から苦情を頂きました。
振動の強さを調整して利用する分には集合住宅でも利用可能ですが、非常に強力な振動発生能力を有している為、調整には注意が必要です。

また、コンソール機(PS4XBox)で導入する場合は以下のような、光デジタル->アナログへのコンバータが必要となったり、お使いのサウンドシステムの環境によっては、別途ケーブル等の購入が必要になる場合があります。
コンソール機での導入方法については、説明書にも記載があります。
筆者はPS4でコンバータを利用し導入していた為、PS4では動作確認しています。

もう一点、以下のように振動ユニットをセンターポールに設置する構造上、座面が振動ユニットのアタッチメントの分だけ高くなります。

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日本メーカーの椅子であれば、座面がそこまで高くない製品が多いのですが、ゲーミングチェアは海外メーカーのものが多く、一番低い状態でも比較的座面が高い上に、更にButtKickerの分だけ座面が高くなってしまうと快適性が低下したり、ペダル操作に支障をきたす可能性があります。
私がゲーミングチェアで導入していた時に利用していたのは以下の椅子で、日本人の体格に合わせて座面が低く設定されている為、特に不都合はありませんでした。

注意点は以上です。

今回はレーシングシム用途として紹介しましたが、こちらの機器は低音を入力にしている為、シムレーシングに限らず、映画、音楽鑑賞の用途にもお勧めです。