まこちむのブログ

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実車用のハンドルをハンコンで使う

今回は実車のハンドルをFanatecのハンコンで使う方法を紹介します。

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以下はFanatecで販売しているステアリングの一覧で、これだけ豊富にあればこの中から選べば良さそうなものですが、今回、筆者が欲しかったのは、円形でグリップがスエード素材、かつオフセットのついていないものが欲しく、既製品の中に該当するものがなかった為、実車用のハンドルを導入することにしました。

fanatec.com

カスタムハンドルの作成手順

Fanatecのハブ

実車用のステアリングをFanatecのホイールベースで使用する為には、ホイールベースとの接続の土台となる以下いずれかのハブが必要となります。

これらのハブを実車用のハンドルに取り付けることでFanatecのホイールベースとの接続が可能になります。

これらの主な違いはUniversal Hubの方が機能が豊富でパドルシフトやボタン、LEDディスプレイなどが標準で搭載されており、対応するホイールベースもPodiumシリーズに加え、ベルトドライブ式のCSWシリーズ、CLS Eliteシリーズなど幅広く対応し、かつコンソール機との互換性も備えています。

一方Podium Hubホイールベースと接続するだけの機構を備えたシンプルな作りで、対応するホイールベースの種類もPodiumシリーズでPCのみの対応となっています。機能が少ない分、Universal Hubより価格が抑えられています。

基本的にUniversal Hubを購入しておけば後で機能の不足や互換性に困ることはなさそうですが、PodiumシリーズとPCのみの利用を前提とし、パドルシフトやボタンが不要な場合は、Podium Hubの方が費用が抑えられます。

Fanatecから両方のハブに対応するModが展開されており、Podiumハブの方にも後からLED、ボタン類やパドルシフトを追加する事が可能です。

今回、筆者はUniversal Hubを購入しました。

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基本的にFanatecで販売されているステアリングは、これらのハブとステアリングが同梱されているもので、それぞれ別々に購入するよりも割安で購入できます。

つまりは筆者のようにカスタムでステアリングを作成する場合、組み合わせる実車のステアリングの価格にもよりますが、基本的にはFanatecの同梱製品を購入する場合よりも費用が高くなります。

 実車用のステアリング

今回筆者が購入したのはイタリアのメーカーOMPのTARGAです。

直径33mm、スエード素材のフラットタイプのステアリングです。以下が実際に届いたもので、写真よりも実物の方が高級感があり、また握りも丁度よく一目で気に入りました。裏側のMADE IN ITALYの文字もいい感じです(取り付け後は見えませんが)。

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最後はの写真はステアリングが入っていた箱です。

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ステアリングの方が先に届いたので、こんなにカッコいいステアリングが使えるのかと思うと早くプレイしたくて心踊る思いでした。

Universal Hubの組み立て

続いて、購入したステアリングとUniversal Hubを組み合わせます。
早速なんですが、ステアリングの組み立て中に想定外の事態が発生しました。
以下の写真のようにステアリング中央にホーンボタンをはめ込むのですが、ホーンボタンの奥行きが深く、ステアリングの裏側から飛び出る事によって、Universal Hubと組み合わせた際に余分な高さが発生し、しっかりと設置する事ができませんでした。

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ホーンボタンをはめた状態

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ステアリングの裏側、ホーンボタンが飛び出る

そのため、急遽、ホーンボタンとUniversal Hubの設置部分に空間を儲けるためのナットを用意しました。筆者はたまたま、コクピット組み立て時に使わなかったM6のナットが余っていたので、こちらを利用しました。

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M6ナット

ステアリングを取り付けるためのネジはM5なので、本来ならM5のナットの方が適切かと思います。また、ナットの高さは裏の飛び出した部分の高さと同程度(今回は約5mm)のものがよいでしょう。ナットが用意できたら、以下の写真のようにステアリングを固定するネジをはめるホールにナットを設置します。

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Universal Hubにナットを設置

ステアリングとUniversal Hubの設置部分に高さを儲けるのが目的なので、ネジ穴は6個ありますが、左右2個ずつの4つ程度あれば十分かと思います(筆者は5つ設置しました)。

これで、ステアリングとUniversal Hubを組み合わせる準備ができたので、Universal Hubに付属のM5のネジをステアリングの6箇所のホールにはめて組み立てます。

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ステアリングとUniversal Hubの組み立て

最後にホーンボタンのシールを貼って完成です。

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ホーンボタンのシール貼り付け

以上でUniversal Hubとステアリングの組み立ては完了です。

ホーンボタンの飛び出し部分の高さ調整の為にナットを別途、用意しましたが、それ以外は製品に付属の部品で組み上げる事ができました。

続いて、筆者が既に持っているFormula用のステアリングClubSport Steering Wheel F1® PS4™(ClubSport Steering Wheel Formula V2相当)と比較してみます。

Universal Hub + OMP TARGA vs ClubSport Steering Wheel F1® PS4

比較対象の「ClubSport Steering Wheel F1® PS4™」ですが、筆者が購入したホイールベースとステアリングのバンドル製品「Podium Racing Wheel F1®」に付属してくるステアリングで、このバンドル製品の特別仕様となっている為、ステアリングのみを購入する事はできません。
一部の素材やカラーなどは異なりますが、形状は単体で購入可能なClubSport Steering Wheel Formula V2と変わらないので、ClubSport Steering Wheel Formula V2(相当)と考えて頂ければと思います。

ClubSport Steering Wheel F1® PS4 OMP + Universal Hub

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直径:270mm

直径:330mm

このようにUniversal Hubの方が厚みがある分、ホイールベースに設置した際にハンドルが手間にくることになります。今回ディープコーンではなく、フラットタイプのステアリングを選択したのも、UniversalHubの厚みが事前にわからなかった為、どの程度ハンドルが手前に来るのかわからず、ドライビングポジションへの影響を懸念したため、フラットタイプを選択しました。

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それぞれホイールベースからの距離はこんな感じです。

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ClubSport Steering Wheel F1® PS4:約170mm

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OMP + Universal Hub:約190mm

このように約2cmほどハンドルが手前にきている事がわかります。

いかがでしたでしょうか。
別途ナットが必要でしたが、それ以外は付属のネジで組み立てるだけでカスタムステアリングを作成できたので、思っていたより難しい作業はありませんでした。

最後に動画をYoutubeでも公開しているので、紹介します。

youtu.be

今回の記事は以上となります。