まこちむのブログ

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Fanatecのダイレクトドライブのテーブル設置

今回はFanatecのダイレクトドライブ(以下、DD)のテーブル設置について紹介したいと思います。

FanatecのDDについて、トルクが非常に強いためテーブル設置は難しいと言われておりますが、筆者はDD1をテーブル設置にて利用しています。当然、頑丈でないテーブルでの利用は難しいのですが筆者が使っているような比較的頑丈なテーブルやその他の条件が揃えばテーブル設置でもDDの利用は可能です。

筆者はPS4でF1シリーズ、Dirt Rally2.0、アセットコルサをFanatecの推奨設定とハンコンのFFBの強さを30-40にしてプレイしていますが今のところ特に問題は発生していません。このように極端にFFBの強さを上げず、かつこのあと紹介する条件が揃えられれば、なんとかテーブル設置でもDDの環境構築が可能です。

もし専用コクピットの予算や設置スペースがなく、DDの導入を諦めている方がいましたら実際に筆者のようにテーブル設置で利用しているケースもありますので参考にして頂ければと思います。

テーブル設置用のクランプ

まずFanatecのDDのホイールベースには設置するための機構が備わっておりません。そこで、Fanatecのサイトにて以下写真の「ClubSport Table Clamp V2」という製品を購入します。こちらの製品ですが、正式にPodiumシリーズ(DD1、 DD2)のホイールベースに対応しています。FanatecとしてもDD1、DD2をテーブル設置するための器具を展開しているという事です。Fanatecのサイトから購入が難しい場合は、他のECサイトからも製品名で探せば見つかります。

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ホイールベースに設置の機構がない以上、こちらのクランプは必須です。正式に対応しているため、ボルトのサイズや固定の強度については問題ありません。

設置用のテーブル

DDのハンコンとなるとベルトドライブ式のハンコンとはトルクの最大出力が段違いに高く、また反応がクイックになるので、それなりに頑丈なテーブルが必要です。ここでは筆者が実際に使っているテーブルを紹介します。

こちらはゲーミング家具ブランドのバウヒュッテさんのPCデスクです。昇降式 (幅120cm×奥行55cm) で天板は重く作りが頑丈です。また脚も比較的太いサイズのパイプて出来ています。高さ調整が可能なので好みの高さにハンドルを調整できますし、ロックが固くプレイ中に変わるような事はまずありません。このような頑丈で重さのあるデスクであればDDのトルクをしっかりと受け止めてくれます。

一点、このデスクに関していうと、グラつき防止のため底板が付いており、底板の手前にペダルを置くとペダルが手前にきてしまい少し不自然な位置になってしまいます。そこで、底板の上にペダルを設置するために、底板と同じくらいの高さの器具をペダルの土台にして底板の上にペダルを設置しても水平になるように工夫します。筆者の場合は以下の当たりゴム(外形50mm、高さ28mm)をペダルの左右角の下に設置し水平を保っています。

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また、ペダルの前後の位置を微調整したい方は、筆者のように底板に防震ゴムを取り付け裏からナットで固定する事で、少し手前にペダルを設置する事も可能です。こちらは底板があるからこそできるメリットだと思います。

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www.monotaro.com

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TV・モニタについて

テーブル設置の話なのでテレビは関係ないのではと思う方がいるかもしれませんが、実はDDを利用していく中で気が付いた事として、どんなにテーブルがDDのトルクに耐えられたとしてもテレビが耐えられず転倒する恐れがあるという事です。筆者は以下の40インチのTVを利用しており、スタンドが大きく、テレビ自体に重さがある為、安定しているので揺れに耐えることができていますが、これよりも小さいサイズのTVをお使いの場合は、以下のような転倒防止のジェルにて対策することをお勧めします(DDで自ら地震を発生させているような状況かと思いますので)。

また、転倒防止として以下のようなストッパーでも対応できるようです。

DDのテーブル設置に関する説明は以上となります。

筆者の設置環境はこんな感じです。

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このようにFanatecのテーブルクランプも正式に対応していますし、頑丈なテーブル、転倒しにくいTV・モニターを用意できれば専用のコクピットなしでもDDを導入する事ができますので、諦めている方がいましたら、検討されてみてはいかがでしょうか。

それでは楽しいシムライフを!