まこちむのブログ

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PS4最高級のFanatecのハンコンを個人輸入してみた話

今回はPS4対応ハンコンとしては最高級のFanatecのPodium Racing Wheel F1を個人輸入したので、その際に手配した事や調べた内容についてお話しします。
背景から説明しているため、取り敢えず個人輸入の方法だけを知りたい方は、こちらの個人輸入でFanatecを入手する方法のまとめまで読み飛ばして頂ければと思います。

Podium Racing Wheel F1

まず最初にそもそもなぜ個人輸入をしたのか、その背景から説明したいと思います。

個人輸入に至った背景

通常、Fanatecの商品を購入するにはメーカーが運営しているWebサイトから購入します。しかし、今回購入したPS4対応のハンコン(正確にはホイールベース)は日本向けのFanatecのWebサイトからは購入ができません。

何故かというとメーカーがPS4のライセンス契約を日本のソニーとは締結しておらず、アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリア等、海外のソニーとのみライセンス契約している状況で、日本向けのWebサイトからは購入できないようになっており、サイトで商品を検索しても出てきません。日本では、まだFanatecのシェアが大きくないため、ライセンス料を払うと割に合わなくなってしまうといった事情がありそうです。

今まで、敢えて日本向けのWebサイトと書かせて頂いたのは、Fanatecはアメリカ、ヨーロッパ等、それぞれ国(地域)ごとにWebサイトを展開しておりライセンス契約の関係で、PS4対応のホイールベースは日本以外の地域のWebサイトからのみ購入する事ができるといったのが現状です。

それなら海外のFanatecのサイトから購入すればいいのではないか考えますが、以下の通り、それぞれ対応する地域のみに商品を発送する決まりとなっており、日本の住所に発送したい場合は、日本向けのWebサイトから購入するしかないのです。

Fanatecのサイト
┝USA地域 => アメリカ・カナダ地域のみ発送
┝ヨーロッパ地域 => ヨーロッパ地域のみ発送
┝日本地域 => 日本地域のみ発送
┗オーストラリア地域 => オーストラリア地域のみ発送

このような事情があるため、USA地域のサイトで購入したものを日本に発送するのは一筋縄ではいきません。
では、入手の手段が個人輸入しかないのか?と言われるとそうでもなく、もっとお手軽な方法も存在します。

1つは輸入販売業社から購入する事です。
輸入品を扱っている会社の中にはFanatecを取り扱っている業者があり、Amazonなどの大手ECショップに出店しているので、ここから購入すれば何ら苦労する事なく入手できます。

もう1つは代理購入というサービスで、こちらは海外に拠点がある業者に代理で商品を購入してもらい、販売者には代理購入業者の住所に商品を発送してもらい、その後、代理購入業者に日本の住所まで発送してもらうといった仕組みです。今回、個人輸入に利用した転送サービス業者もこの代理購入サービスも提供しています。
こちらも最初に代理購入業者のサービスにアカウント登録したり、対象商品の購入に関する手配などが予め必要ですが、個人輸入よりは手間が少ないかと思います。

何れにしても個人輸入をするよりも簡単にPS4対応のFanatecのホイールベースを入手する事が出来ますが、仲介業者を挟むため、中間マージンが発生する分、直接自分で購入するよりも割高になります。

では、中間マージンを払いたくないから個人輸入を選択したのか?
というと実はそうではありません。

個人輸入した理由・・・
それは他の購入手段では製品保証が受けられなくなるからです。

どういった事かというと、Fanatecの製造元(エンドール)の保証条件に関係します。
Fanatecのサイトに製品保証について以下のように明記されています。

保証の適用範囲は最初の購入者までが対象、かつ譲渡不可。

最初の購入者までが保証の対象、つまり仲介の業者を通して購入した場合は、最初の購入者は仲介業者となるため、この時点で自分は製品保証の適用対象に当てはまらなくなります。

また、最初の購入者かどうかをどのように証明するのかというと、Fanatecの場合、以下2つの仕組みにより行っており、このいずれかが成立しない場合は、最初の購入者として認められず保証の対象としては扱ってもらえないようです。

1)ユーザアカウントに製品が紐づいている

  • Webサイトで購入するとユーザアカウントに自動的に購入商品が登録される
  • 登録されている製品に対してシリアル番号を追加すると保証の対象となる

2)Webサイトから自分で製品を追加する

  • 何らかの理由でWebサイトから購入していないケースで登録する
  • 製品のシリアル番号と購入した時の請求書を添付する→請求書の宛名が自分でない場合、最初の購入者として認められない可能性あり
  • シリアル番号、請求書の両方が揃っていない場合は、保証を受けられない事を認める、といった同意事項があり、ここにチェックを入れると情報が揃っていなくても製品登録ができます→つまりは保証対象外と認めたことになる

このように製品保証を受けるには厳密な方法で、最初の購入者かどうかの証明が必要となります。
今回、購入したホイールベースの価格は約20万円で通常3年間の保証が適用されます。将来的な事も考えると保証が受けられる状態で購入するのが望ましいと考え、今回は個人輸入をすることに決めました。
保証を受ける事が1つの目的である為、今回のような例外ケース(日本人がUSAサイトで購入する)でも保証が適用されるのか、念のため、FanatecのUSAサイトにて以下のような問い合わせをしました。

質問:

  • 日本在住の自分がFanatecのUSAサイトで商品購入したものについて、保証を受ける事は可能か?

回答:

  • 基本的にFanatecの製品には1年間の保証がついている。Podium Racing Wheel F1は3年間。
  • 海外からの購入でも保証の対象となる
  • 保証を受ける場合の日本からの発送は自分が費用負担
  • Fanatecからの発送はアメリカ国内まではFanatecが費用負担
  • その先の日本への発送は自分が費用負担する必要がある
  • 保証に必要ないくつかの部品は日本から発送する事も可能

といった感じでとりあえず保証は受けられるとの事です。
修理に出す場合の輸送経路と費用負担の範囲がややこしいので図にするとこんな感じです。

①自分(日本) -> ②Fanatec(アメリカ) -> ③アメリカ拠点 -> ④自宅(日本)

 ①-②の送料は自分が負担
 ②-③の送料は無料
 ③-④の送料は自分が負担

あくまでもアメリカのFanatecはアメリカ国内のみにしか発送をしない為、輸送の費用負担に加えて③のアメリカ拠点は自分で用意する必要があります。

保証といっても輸送費の負担があるので、完全に無料になるわけではないのですが、もともと高額な製品ですので、修理費が自己負担となるといくらかかるかわかりません。一部の送料と輸送手段の手配のみで済むのであれば、破損があった場合の負担に比べれば抑えられるかと思います(しかも3年間有効)。

ちなみに、何故このような複雑な輸送と一部送料負担が発生するのかというと、こちらもFanatecのサイトに以下の記載がされています。

保証は、製品が最初に購入された国の地域をカバーしている

保証のために国際発送が必要な場合は、発生した追加費用は保険契約者が負担する

今回はUSAのFanatecから購入(つまり最初に購入した国はアメリカ)となるので、アメリカ国内での保証行為は無償になりますが、海外輸送などの海外に関係する部分は有償になるということです。

このように、事前にメーカーへ問い合わせたり、保証の条件を調べた上で、今回は個人輸入する事に決めました。

では、やっと本題の個人輸入の話に入りたいと思います。

個人輸入/転送サービスについて

今回、個人輸入を行うに際して、転送サービスというものを利用しました。
転送サービスとは、海外を拠点に倉庫を所有しており、サービス利用者にこの倉庫の貸し出しと住所を提供し、倉庫からサービス利用者の住所までの発送を行ってくれるサービスです。
下図のように海外ECサイトで日本に発送してくれない商品でも、一旦、転送サービスの倉庫宛に商品を発送してもらい、その後転送サービス業者に倉庫から日本まで商品を発送してもらう事で、自分の住所に輸送する事が可能となります。

通常(日本へ発送不可):

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転送サービスで輸送した場合:

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転送サービスの会社は沢山ありまして、基本的には外国人が経営していますが、中には日本人が経営している会社もあるようです。また、転送だけでなく商品の代理購入まで行ってくれる業者も少なくありません。

今回私がお世話になった転送サービスShipitoもその1つです。

www.shipito.com

では転送サービスの選定をどのようにやったか説明します。
今回、転送サービスを初めて利用するので分からない事だらけでした。そして約20万円もの高額商品の発送を委ねる訳ですから、自分が納得できる、信用できる業者に依頼しようと思いました。
まずは業者をいくつかに絞り、各業者のカスタマーサポートに質問して、返答の対応によって評価する事にしました。

選定業者:

基本的には長く経営している実績のある会社の中から選定しました。
各社の対応は以下のような感じでした。

輸入ドットコム

  • 日本人スタッフがいるのが特徴。問合せは日本語で可能。
  • 翌日には返信が来たのでレスポンスは良好。
  • 返信内容は日本人スタッフが返しているようで、日本語で詳しく書かれており親切で好印象。
  • 一部サービスのシステム化がされてなく、利用にあたって他社と比べると少し手間がかかる(この事もメールのやり取りの中で教えて頂きました)

Goopping

  • こちらも日本語での問い合わせが可能。
  • 翌日には返信が来たのでレスポンスは良好。
  • 回答内容がいかにもテンプレートな感じで、返信内容ではあまり説明せずに、サイトのリンクが貼られており、こちらの参照を促す感じであっさりとした対応。

Shipito

  • こちらは問い合わせは英語のみ。
  • 返信は2日後に来たのでレスポンスとしてはまずまず。
  • 返信内容は丁寧に説明してくれており、自分が懸念している内容については心配ないよ、自分達で対応するから問題ないよ、といったフレンドリーな感じで親近感がわき好印象。

このような結果となり、Gooppingは返信の内容があっさりしすぎており不安を覚えたので見送り。輸入ドットコム、Shipitoのどちらも返信内容は親切で甲乙つけがたい感じでしたが、サービスの利便性がShipitoの方が高いのと、担当者の返信に親近感がわいた為、Shipitoに決めました。

結果論ではありますが、今回選んだShipitoは対応が非常に早く、良い会社を選択できたと思います。

では、続いてShipitoの利用方法など少し説明したいと思います。

Shipitoについて

Shipitoを利用するにあたっては、ユーザ登録(無料)が必要となります。一般的なECサイトのユーザ登録と同じく、氏名、住所等の情報を設定する必要があります(全て英字で登録)。
支払い方法としてPayPalかクレジットカードが選択できます。PayPalの方がクレジットカード情報を登録する必要がない為、おすすめですが1点だけ注意が必要です。
注意点としては、Shipitoにユーザ登録した氏名(ローマ字)とPalPalアカウントの氏名が一致していないと支払い出来ないことです。
日本人の場合、漢字で氏名登録されている事が多いので、私は今回の支払いにあたり氏名をローマ字に変更しました。
また、PayPalの氏名を変更する際に書類の提出を求められる事がありますが、カスタマーサポートに連絡すれば書類なしでも氏名変更の対応をしてくれます。
(こちらは正式手順ではないので対応できないケースがあるかもしれません)

ユーザ登録が完了すると直ぐに倉庫の住所がもらえます。アメリカの場合は、カリフォルニア所在の倉庫の住所が割り当てられます。
これで海外住所が取得できたので、FanatecのUSAサイトから購入する準備が1つ整いました。
ここで敢えて1つとしているのはFanatecのUSAサイトで決済する際にトラブルに遭遇し、準備として別の対応が必要だったからです(あとで説明します)。

このままでも買い物自体はできるのですが、今回は高額商品の購入となるため、消費税が気になります。アメリカの場合、州ごとに税率が異なるようで、さらに倉庫の所在地となるカリフォルニアは市ごとにも異なるようです。FanatecのUSAサイトでは、カリフォルニアに発送する場合は、9.25%の税率が適用されます。
20万円の9.25%といったら2万円近くになるので消費税だけでも結構な金額です。
多くの転送サービスが他の州にも倉庫を所有しており、こちらの倉庫の住所を取得する事で購入時の消費税を軽減する事ができます。
具体的にはオレゴン州の倉庫になるのですが、オレゴン州の税率は0%となるため、先ほどの2万円近くの負担がなくなります。ちなみにFanatecでは、カリフォルニア州以外の州に発送する場合は消費税はかからないようです。
Shipitoの場合(他の転送サービスの多くが)、オレゴン州の倉庫を取得するには有料登録が必要で、こちらの価格が月額$10(大体1100円)です。
私の場合は、2万円が1100円で済むならと直ぐに有料登録を行い、オレゴン州の倉庫/住所を取得しました。

次にShipitoの利用方法について説明します。
Shipitoの利用は非常に簡単で、大まかな流れはこんな感じです。

1)海外ECサイトにて商品を購入し、発送先にShipitoの倉庫の住所を指定

2)商品がShipito倉庫に到着するとShipitoからメールで連絡がくる

3)Shipitoのサイトにログインし到着荷物の確認
この際、荷物外観の写真が数枚確認できます。中身も確認したい場合は、有料オプション($5-$8)で写真撮影を依頼できます。

4)関税申告書を記入
Shipitoのサイトから関税申告書を記入します。記載項目は特に難しいこともなく、私の場合は、Game Controller、$1800と記入しただけでした。
こちらも有料で関税申告書の記入をShipitoにお任せすることもできます。

5)日本への発送を依頼
発送業者をいくつか選択できます。DHL、Sagawaなど。DHLは割高になりますが荷物に保険が付くのと輸送期間が短くなります。

あとは荷物の到着を待つだけです。
この他に発送後に輸送業者のトラッキング番号がわかる場合は、あらかじめ到着予定荷物として登録しておくと倉庫に振り分けるまでの処理が早くなるようです。私の場合は特に何もしませんでしたが、購入から8日後に連絡がきました。
また、発送依頼をした翌日には発送を進めており、非常に早く対応して頂きました。

個人輸入の輸送手段として、このように転送サービスを利用する事で、日本への輸送経路を確保する事ができます。

続いてFanatecのUSAサイトでの購入について説明します。

FanatecのUSA地域サイトでの購入

最初の方で説明しましたが、FanatecのECサイトは以下のような構造となっており、ユーザアカウントもそれぞれの地域ごとにアカウント登録が必要です。

Fanatecのサイトの構造
┝USA地域 -> USA地域アカウントが必要
┝ヨーロッパ地域 -> EU地域アカウントが必要
┝日本地域 -> 日本地域アカウントが必要
┗オーストラリア -> AUS地域アカウントが必要

今回はUSA地域のサイトから商品を購入するため、先ずはUSA地域のFanatecのサイトでアカウントを作成する必要があります。
Fanatecのサイトは日本語対応されていなく、日本地域も含め英語での登録となります。今回は以下のような情報で登録しました。 

  • 氏名 自分の本名(ローマ字)
  • メールアドレス 自分のメアド
  • 発送先住所 Shipitoのオレゴン州倉庫の住所
  • 発送先住所電話番号 +81(国番号)付きの携帯番号(後から考えると失敗だったかも)
  • 請求先住所 日本の住所(ローマ字)

Fanatecからは転送サービスの倉庫に発送してもらう為、発送先住所にShipitoで取得した倉庫の住所を設定します。発送先住所の登録の際に対応する地域の住所しか入力できないため、USA地域のサイトでは日本の住所は登録できません。
一方、請求先住所には他国の住所も入力可能です。こちらは日本の住所で設定します。試してないので分かりませんが、恐らく請求先住所は決済の祭に利用していると考えられる為、こちらがPayPalやクレジットカード会社に登録した住所と一致している必要があるかと思います。
また、念のためアメリカ国内で使える電話番号の取得をしておいた方が良いかもしれません。今回、Fanatecの発送後、輸送業者からトラッキング番号が届かず荷物の追跡ができませんでした。Fanatecの公式回答としては、トラッキング番号の通知は輸送業者に委ねており、実際にトラッキング番号が通知されないケースが既知の問題としてあるとの事ですが、今回はこちらの電話番号登録が適切ではなかった可能性も考えられます。輸送業者がトラッキング番号を送る手段としてSMSが一般的なので、日本の携帯番号で登録していた為、繋がらず届かなかった可能性があると考えています。
アメリカ国内で使用可能な電話番号はSkypeなどを利用すれば月額300円程度で取得できますので、念のため、アメリカの電話番号を取得して発送先の電話番号に設定しておいた方が無難かもしれません(Skypeの場合はSkypeを通じてSMSが届きます)。

続いて支払い方法です。
支払い方法としては、PayPal、クレジットカードが選択できます。
当初PayPalで購入を試したのですが、購入完了画面でエラーとなり、何度試しても購入することが出来ませんでした。
PayPal、クレジットカード会社の両方に問い合わせたところクレジットカード会社の方でセキュリティが発動しており、エラーとなり購入に失敗していました。

Fanatecサイト(アメリカ)→PayPal(アメリカ)→カード会社(日本 )→セキュリティ発動

エラーの原因は、通常PayPal決済の場合、カード会社へ決済を依頼するサーバはシンガポールの端末らしいのですが、今回アメリカのサーバから依頼が来ており経路が通例から外れていたのと、高額であった為、不正利用の疑いでセキュリティが発動したようです。日本向けに発送しないアメリカのサイトで購入しているので、当然、通例から外れますよね。アメリカサーバから接続してきたというのも納得です。

ということで、このままでは購入が行えないので、クレジットカード会社にセキュリティの解除をお願いすることにしました。
クレジットカード会社によって対応が異なるかもしれませんが、私のところは期間限定でセキュリティを解除する事ができました。

気を取り直してセキュリティ解除後に改めて購入を試したところ、また同じようにエラーが発生して購入に失敗しました。

再度、PayPal、クレジットカード会社の両方に問い合わせたところ今回は、少し症状が異なり以下のような状況でした。

クレジットカード会社:PayPalから取消のリクエストが来たので取引を取消
PayPalECサイト(Fanatec)から通信不良の信号を受信しており取引を取消

PayPalの調査では、ECサイトに何らかの原因があるとの事で、Fanatecに確認してほしいとの事でした。
結局原因は調査していないので、わからなかったのですが、恐らく、PayPalのアカウントが日本のアカウントでしたので、アメリカのPayPalアカウントが必要なのではないかと考えています。
アメリカのFanatecのサイトでは確認できませんでしたが、日本のFanatecのサイトに、支払い元と一致するPayPalアカウントが必要との記載があります)

アメリカのPayPalアカウントを作成するには、既存のPayPalアカウントに紐づいていないクレジットカードの用意と海外住所が必要な為、PayPalアカウント作成は諦めました(一応、倉庫の海外住所がありますが、支払先住所を偽るのは気がひける為)。

残された手段であるクレジットカードでの支払で、クレジットカード情報を入力して購入したところ、あっさりと購入する事ができました。

という訳で支払いには以下2つをセットで準備する事で購入ができました。

  • 支払方法としてクレジットカードを登録(日本で発行したカードも可)
  • クレジットカード会社にセキュリティ解除を依頼

あと、購入の際に1つ注意点があります。

購入時に発送方法として、以下の3つが選択できるのですが、"signature upon delivery"を選択してしまうと、荷物の受け取りに署名が必要となり転送サービス側で荷物を受け取れなくなってしまいます。

  • FedEx Ground Service
  • FedEx express shipping services
  • FedEx service option "signature upon delivery"

FedEx service option "signature upon delivery"にした場合、配達ミスなど別の場所に配達された場合でも署名ができない為、受取を防止できるのですが、逆にこのシステムによって転送サービス側での受け取りが不可能となる事が考えられます。
Fanatecとしてもこちらのオプション付きでの発送をお勧めしており、これ以外の配達方法を選択した場合は荷物の紛失の責任を負わないとしています。
本来なら使いたいところですが、ここは1つリスクとして考えておいた方が良いでしょう。
どうしても使いたい場合は、代理署名も可能なようなので、転送サービスと調整して、署名を依頼する事もできるかもしれませんので、気になる方は依頼してみるのも良いかもしれません(Shipitoは通常サービス以外に有料で独自の手配を依頼する事ができるようでした)。

また、転送サービスによっては、土日の荷物受け取りを実施していない(Shipitoも受け付けていません)ので、トラッキング番号が届き、配達日を指定できるようであれば、土日以外にした方が安全です。FanatecのUSAサイトに自分たちの配送業者は土日は配達しない、との記載があるので、あまり気にしなくても大丈夫そうではありますが、細心の注意を払うに越した事はないでしょう。

私は、購入初回で深く考えずに最初に選択されていたFedEx Ground Serviceで発送を依頼しましたが、無事にShipitoに到着しました。

以上でFanatecのUSAサイトから商品を個人輸入する方法は一通り説明しました。

今回Shipitoを利用する事でなんとか個人輸入を実現する事ができました。対応も非常に早くとても良い業者さんだと思います。
また、個人輸入をした事で、輸送費含めても費用を抑える事ができ、保証も付くため手配の苦労はありましたが、とても良い結果を得る事ができました。
ECサイト:約30万円 → 今回:約24万円

商品が届くまでの全日程:
6/15 FanatecのUSAサイトにて商品購入
6/15 Fanatecにて商品出荷
6/24 Shipitoから荷物受取の連絡
6/24 Shipitoで関税申告書記入と荷物の発送依頼
6/24 Shipitoが日本へ荷物発送
6/27 自宅に荷物到着

ここまで読んで頂いた方は、長々とお付き合い頂きありがとうございます。
最後に今回行った個人輸入でFanatecを入手する方法についてまとめます。

個人輸入でFanatecを入手する方法のまとめ

1)転送サービスのアカウントを作成(今回はShipitoを利用)

  • PayPalで支払う場合は、PayPalの氏名を英字表記に変更(Shipitoの場合)
  • 消費税を軽減したい場合は、オレゴンの倉庫/住所を取得(オプション)

2)FanatecのUSA地域のアカウントを作成

  • 発送先住所を転送サービスのShipito倉庫の住所に設定
  • Skypeなどでアメリカの電話番号を取得し発送先住所の電話番号として登録(オプション)

3)Fanatecの決済の準備

  • Fanatecのアカウントの支払い方法にクレジットカードを選択
  • クレジットカード会社にセキュリティの解除を依頼(エラーが発生してから対応でも良いかも)

4)Fanatecサイトでの購入

  • 輸送方法として以下いずれかを選択、"signature upon delivery"を選びたい場合は、あらかじめShipitoと調整し署名できる準備をしておく

  FedEx Ground Service
  FedEx express shipping services

5)Shipitoに発送を依頼(Shipitoから到着連絡を受信後)

  • 関税申告書を記載
  • Shipitoに日本への発送を依頼

以上となります。

決済のトラブルもあり入手までに色々と苦労はありましたが、届いたFanatecの商品については本当に大満足です。

なお、個人輸入はリスクを伴う行為ですので、あくまで自己責任でお願いします。